便秘は、腸内に便が長期間溜まった状態のことです。通常、1日1回の排便が健康的です。 便秘になると、便がエサとなって、腸内に悪玉菌が増殖し、発ガン物質、アンモニア、硫化水素などの有害物質や、おならの元となるガスを多く発生させ、それらの有害物質は腸壁から吸収されて、血液中に取り込まれ、肌荒れや様々な病気にもつながっていくと考えられています。
便秘の原因
一過性単純性便秘
食事や生活の変化などをきっかけに起こり、便秘の原因を改善すれば治ります。
症候性便秘
病気が原因で起こり、大腸がんや大腸ポリープ等、腸内の便の通過を妨げる病気があるなどで、急性のものでは、腸捻転や腸閉塞などが原因です。
慢性便秘(胃腸の病気)
便通の間隔が3日以上あったり、毎日排便があっても便が硬かったり、少ししか出ないといった場合。 (長期間続くと大腸がんなどの病気の可能性が高まります)
慢常習便秘
何らかの原因で腸の機能が低下したために起こるものです。常習性便秘には3種類あります。
結腸性便秘(弛緩性便秘)
結腸の緊張がゆるんで、ぜんどう運動が弱く、便を十分に押し出せなくなる。
直腸性便秘
直腸・結腸反射が鈍くなって、便意を感じにくくなる。
けいれん性便秘
主に精神的ストレス等であり、そのことが原因で腸の蠕動運動が強くなりすぎて起こる。